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トラックドライバーの仕事(タンクローリー編)

トラックドライバーと言ってもさまざまま種類がある。そんな中、自分はタンクローリーを選んだ。楽して給料をよくするには資格である。タンクローリーには運転免許以外に危険物取扱者の資格が必用。危険物取扱者の試験は決して難しいものではないが勉強せずに誰でも受かるというほど簡単ではない(運転免許よりは難しいと思う)。危険物の勉強をし、危険物の危険さを知っているタンクローリーの運転手は安全運転である。無謀な運転はしない。そんなタンクローリーの運転手には大型の運転手の中でもステータスを感じる。ただの運転手ではないのである。人の命をあずかり、楽しい行事の一部をサポートする観光バスにも自分はステータスを感じている。

●タンクローリーとは
液体やガスを運ぶトラックで、移動式タンク貯蔵所となっている。そのため法律でいろいろ規制されている。液体には水などの一般品、ガソリンなどの危険物、メタノールなどの医薬用外劇物の毒物がある。水などの一般品を運ぶには運転免許のみでOK。その他、危険物、毒物を運ぶにはそれぞれの取扱資格が必用になる。そして車にはそれぞれの看板をとりつけなくてはならない。「危」や「毒」、「指定可燃物」などである。水などの一般品も「水」「比重1」「10000g最大積載量10000kg」と書かなくてはならない。タンクローリーで品名等の表示をしていないものは違反となる。積載物の比重によって積み込み数量は変わるのでローリーの後ろの品名、数量表示などを見てみるのも面白い。トラックの特徴として水や土など重いものを運ぶタンクローリーやダンプは同じ10トントラックでも全長は短い。 そしてローリーは最大積載量きっちり積んでいることが多く、実車時は遅い(もちろん危険なのでスピードは出さないし、重くて出ない)。

●タンクローリーの種類
タンクローリーには、単車(単一車両:一般的なタンクローリー)、タンクトレーラー、ISOタンクコンテナ、JRタンクコンテナがある。積み込み数量は単車で約8000g〜16000g、タンクトレーラーで約20000g〜24000g、ISOタンクコンテナで約20000g〜24000g、JRタンクコンテナで約8500gである。
危険物ローリーでも大きく分けて燃料系ローリーとケミカル系ローリーがある。燃料系ローリーは石油会社のペイントをされてガソリンスタンドに卸しにくる車である。ケミカル系ローリーはステンレスタンクで無塗装(タンクの後ろが鏡のように写る)のものが多く、科学薬品(原料)などを運ぶ車である。ISOタンクコンテナは輸出入できる国際規格のコンテナのことで、コンテナ化することで車とタンクが同一にならないので荷主や運送会社共にメリットが生まれる。JRタンクコンテナはJR貨物に乗せられるコンテナである。
タンクローリーは4000gごとに仕切りを入れなければならないと決められていてその4000gの一室には波立防止板も入っていて運転には支障はない。しかしコンテナは一室のみでなんの区切りもない。ISOタンクコンテナの20000gタンクに18000g積んで走るときの液体のゆれは半端ではない。はじめのうちは船酔いのような感じになるし、止るときの衝撃は下手をすると衝突されたかと思うほどである。

●タンクローリーの仕事
基本的には「積み」「運転」「卸し」「待ち」がドライバーの仕事である。他に車の点検整備や会社の雑用などもある。「積み」「卸し」は手積みではないのでローリー車は比較的、楽に思われているがそうでもない(決して辛くはないが)。作業に使う力の量は少ないかもしれないが、失敗をした時の責任は重い。取扱物が危険物や毒物であるので取扱いには細心の注意が必用である。地面にこぼしただけで(量にもよるが)即、事故扱いになってしまう。普通、積み荷を落として壊してしまったとしても金でなんとかなるが、危険物をこぼしてしまったらそうはいかない。自分が悪くない交通事故でも最悪爆発する可能性だってある。「積み、卸し」中は監視することも仕事であり、暑くても寒くても雨がふってても車の中で足をハンドルに乗せて寝てるなんてことはできない。
「積み」 タンクローリーの積み込みにはホースをつながなければならない。これが重かったり硬かったりと楽ではない(積みにはドロップパイプ式もある。燃料系ローリーはこれである。こっちは楽)。ホース接続にも経験と技術が必用である。ホースのサイズ、ジョイントの有無など、間違えると漏れの原因になる。積み込みで注意しなければならないことは、オーバーフロー、ホースジョイント部からの漏れ、品名と数量、前荷の有無である。燃料系ローリーに多い、複数品目の積み込みと一回の積みで2個所卸しの場合などは卸す順番も考えて積み込まなければならない。
積み込みにはカウンターで自動的に設定数値になると止るものと、そうでないものがある。カウンター積みの単車やタンクトレーラーは約2000〜4000gごとに積み込む(特にドロップパイプ式の場合)。複数品目の積み込みをしない場合は一回のセットで3室の低弁を操作して積み込む場合もある。その場合は検尺棒にて計りながらの積み作業となる。これがなかなか難しいし恐い。下から上がってくる液体を見ながらの作業で一瞬も気を抜けない。カウンター積み以外の積み込みとは、ローリーのポンプを使用して吸い込みをかけて積み込む方法で液体の流れを止めるには工場側のバルブを閉めなければならない。この場合も検尺棒にて計りながらの積み作業なのだがローリー上部でぴったりになってから工場側のバルブを閉めに行ったのでは間に合わない。ぴったりになる前にバルブを閉めに行く時間を見計らう必用があるのだ。計りにかけるまでは数量があっているかドキドキもんである。その他、密閉式タンク(空気に触れてはいけない製品)の積みは窒素を使って積み込む。この作業が覚えるまでに一番時間がかかった仕事である。
「卸し」 タンクローリーの卸しにはホースをつながなければならない。卸し先には地下タンク、地上タンク、釜がある。卸し方法には重力卸し、ローリーポンプ、先方ポンプ、窒素による圧送方式がある。卸し作業で注意しなければならないことは、オーバーフロー、ホースジョイント部からの漏れ、品名と数量の確認である。特に品名確認による受入口の確認は重要で違った場所に入れてしまうとその商品が駄目になるばかりでなく、最悪工場がストップしてしまったり、科学反応により爆発するかもしれない。
「運転」タンクローリーは計りにかけて数量を測定しているので実車時はほぼ最大積載量を積んでいる。運んでいるものが危険物や毒物だけに安全運転である。特にタンクコンテナは荷がゆれるのと重心が高いのでさらに慎重になる。燃料系ローリー会社では車内禁煙だそう。見つかったらクビだとか。自分はたばこ吸わないからいいけど、かわいそうである。
「待ち」 製品の分析待ち、積み待ち、卸し待ちなどがある。暑くても寒くても工場内ではエンジンをかけられないところがほとんどで、ラジオ、喫煙、飲み食い、漫画を読むなども禁止しているところもある。じっと待つ。これも仕事。

●タンクローリーの勤務時間(体系)
基本的に朝は早い。ウチみたいな配車制の会社は次の日の仕事も前日の夕方にならないと分からない。しかしいろいろな車に乗れることと、毎日違う作業なのでマンネリにならない。逆に毎日同じ仕事ではないのでミスをする可能性は高くなるので、しっかりと作業しなけければならない。朝は早くて4時出庫、遅いと8〜9時。終わるのが早くて14時、遅いと18時ぐらい。例外的に21時ぐらいになることもある。ケミカル系ローリーは基本的に日曜は休みで土曜も休みが多い。工場が休みだからだ。燃料系ローリーに決まったは休みはない。ローテーション制らしい。年末年始や連休などみんなが出かける時には燃料の消費が多く運ばなければならないからだ。

●タンクローリー運転手の不満
@危険物や毒物を扱うので危険が伴う。(これは職業ドライバー全てに言えることだが)交通事故により(いくら自分が気を付けていて自分が悪くなくても)死亡することや事故により爆発する可能性だってある。製品によっては皮膚につくと火傷するものや浸透して骨を溶かしてしまうもの等危険がいっぱいである。
A運ぶ製品の匂いが体につく。中にはすご〜く臭いやつがあって風呂入ったってしばらく落ちないものもある。
B毒物を吸ってしまう。有機溶剤用の防毒マスクをして作業したりしているが、やっぱり少しは吸っていると思う。はじめの頃はすごく臭いと思っていた製品も最近ではあまり気にならなくなってきた(知らずに吸引している証拠)。皮膚呼吸からも吸収していまっているはず。
C(これは自分には当てはまらないが一般的に)朝は早く、不規則な生活になる。トラックドライバーは腰痛や痔になりやすいとかという話も聞く。

そんな危険や体の影響、失敗したときの責任の重さを考えると給料は少ないと感じてしまう。
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